フリーダイヤル版
「生活キャッシング・振込ローン」と書かれ、フリーダイヤルが書かれたもの。全国的に見られます。右上の製造年表記には「無表記」「H13」「2001」の3パターンあります。(撮影場所:兵庫県神戸市中央区)
街中で見かけるブリキ、ホーロー製のマルフク看板 (600x900mmサイズ) をご紹介します。マルフク看板には縦長のものと横長のものがありますが、以下で特記のないタイプについては両方のタイプが存在します。ここに挙げているものが全てではなく、地域によっては巨大サイズ (1200x1800mm)、野立て看板タイプ、2店舗併記タイプなど変わり種が存在したようです。マルフク看板写真館・掲示板 (Internet Archive)で見られるものもあります。
同人誌『紅白看板マルわかり図鑑』では看板のバリエーションをさらに詳しく解説しております。ご興味があればぜひご覧ください。
「生活キャッシング・振込ローン」と書かれ、フリーダイヤルが書かれたもの。全国的に見られます。右上の製造年表記には「無表記」「H13」「2001」の3パターンあります。(撮影場所:兵庫県神戸市中央区)
内容は全く同じですが、京都市周辺にのみ赤白が反転した看板が存在しています。景観条例の関係と思われます。京都の市街地では、マルフクに限らず、コンビニの看板なども他の地域と比べて地味な色合いになっています。(撮影場所:京都府大山崎町)
「キャッシングのお申込は」で始まり、WebサイトのURLが書かれたもの。全国的に見られるものの、多く見られる地域と全く見られない地域があります。(撮影場所:宮城県松島町)
電話番号がフリーダイヤルではなく、各地の番号になっています。地域名(営業所名)と市内局番から書かれているものが大半です。広く全国に分布しています。(撮影場所:大阪府大阪市淀川区)
同じ「電話の金融・販売」でも、フォント違いのタイプが存在します。看板製作業者の違いなのでしょうか。数字のフォントはHelveticaのようです。(撮影場所:兵庫県宝塚市)
「電話の金融・販売」のフォントのバリエーションは多いです。こちらは数字がArialフォントで書かれているタイプです。(撮影場所:大阪府大阪市平野区)
こちらのタイプにも京都仕様が存在します。見慣れないと二度見してしまうことでしょう。(撮影場所:京都府京都市東山区)
各地の番号が書かれているのは同じですが、市外局番が書かれているものと書かれていないものがあります。こちらは市外局番があるもの。細かく言うとフォント違いのタイプもあります。(撮影場所:大阪府豊中市)
同じ「お問い合せ」でも、こちらは市外局番が書かれていないタイプです。「電話の金融・販売」のコピー違いですね。(撮影場所:東京都昭島市)
地域名が書かれておらず、市外局番から書かれているタイプです。この電話番号のもののみ存在が確認されています。(撮影場所:東京都荒川区)
タイプ1には京都仕様が存在します。意外なことに、京都仕様は滋賀県大津市の湖西エリア(JR湖西線、京阪石山坂本線沿線)にも存在します。(撮影場所:滋賀県大津市)
各地の番号ですが、地域名が書かれておらず、電話番号が市外局番から書かれているタイプです。ブリキ製です。(撮影場所:神奈川県海老名市)
書かれている内容は同じですが、ホーロー製になっています。看板の縁の形状が特徴的です。また、色あせに強く、きれいな赤色を残しているものが多いです。横長のタイプしかありません。(撮影場所:山形県米沢市)
同じくホーロー製なのですが、フォント異なりのタイプです。「電」の雨冠が「両」のようになっているほか、数字のフォントも違っています。若干オレンジ色がかったものが多いです。横長のタイプしかありません。(撮影場所:東京都八王子市)
タイプ2には例によって京都仕様が存在します。よくよく見ると赤の面積はそれほど減っていない気もしますが。通常配色版と同様に横長タイプのみです。(撮影場所:京都府京都市左京区)
これまでにご紹介したものより古いタイプの看板です。看板の領域が3分割されており、真ん中にマルフクのロゴが入ります。新しいタイプの看板に取り替えられたケースが多いようですが、取り替えられないまま現在まで残されている看板が存在します。市外局番は書かれているものと書かれていないものが存在します。(撮影場所:大阪府大阪市福島区)
旧タイプの看板の中には、金額が書かれたタイプのものが存在します。市外局番は書かれているものと書かれていないものが存在します。看板の端には、貸金業登録番号や利率が小さい文字で書かれています。(撮影場所:兵庫県神戸市中央区)
旧タイプの看板の中には、金額が書かれたタイプのものが存在します。時代ごとに金額が変わってきたようです。(撮影場所:大阪府羽曳野市)
「マルフク」の名前で掲示されている看板としては、おそらく最も古いタイプ。ここまで来ると現存数はかなり少ないです。(撮影場所:埼玉県川越市)
なんと、おなじみの「○マルフク」ではない看板が存在します。漢字で「丸福」です。本当は赤で書かれた部分があるのですが、色あせて消えています。大阪府と和歌山県でのみ存在が確認されている最古のタイプで、製作から約50年が経過しているとみられます(「マルフク」への商号変更が1975年なので、少なくともそれよりは前のものです)。非常に珍しい看板です。(撮影場所:大阪府藤井寺市)
マルフクは全国に数百の店舗を構えていました。それらのビルの屋上には大きな看板があったのですが、ビルの改装や新しいテナントの入居などを理由に、ほとんどが撤去されてしまいました。写真の看板も、残念ながら現存しません。(撮影場所:福岡県北九州市小倉北区)